ニューヨーク、2021年3月9日 – 天然昆虫タンパク質および肥料の生産で世界をリードするŸnsectは、昆虫業界で初のB Corp認証企業として、選ばれたB Corp企業の仲間入りを果たしました。フランスで最初のカーボンネガティブ垂直農場を建設した後、この認証は同社の持続可能性に向けた取り組みの新たなマイルストーンであり、以下を含む新たな社会・環境対策を表しています：

• 地球規模の環境と食料問題に対する具体的な解決策：持続可能で健康的かつ生態系を尊重する代替タンパク源の提供。
• 従業員の福利厚生向上のためのグローバル業界基準の引き上げ：従業員持株制度、業界特有のトレーニングプログラムの創設、最低賃金の引き上げ、10週間の有給育児休暇の延長。
• Ÿnsectをカーボンネガティブな垂直農場を持つ世界有数の産業企業とする革新的戦略を通じた自社の環境負荷の削減 – これにより、同社は排出するCO₂以上を回収し、地球に貢献します。

Ÿnsectの革新的なコンセプトが認証される

同スタートアップは、米国に拠点を置く企業が3分の1以上、フランスの企業がわずか5％である、3,600社以上の世界中の企業とともに、利益と公益を両立させ、より公平で包括的、かつ持続可能な経済を築くためのビジネスモデルを実行しています。Ÿnsectの共同創設者兼CEOであるアントワーヌ・ユベール氏は次のように述べています：

「この認証は、Ÿnsectが創業以来行ってきたビジネスモデルとコミットメントを確認する重要な一歩です。持続可能な価値を創出し、当社のエコシステム全体と共有することが私たちの願いです。Ÿnsectは昆虫と肥料の生産にとどまらず、時代の主要な課題に対応し、資源を保護しつつ革新的な社会政策を備えた新たな産業をゼロから創り出すことを証明しようとしています 。」

新たなビジネスおよび環境モデルを切り拓くことを超えて、ŸnsectはB Corp認証により強化された新たな企業ビジョンを創出しました。

「ŸnsectがB Corpファミリーに加わることを非常に誇りに思います。Ÿnsectは、ビジネス、環境、社会問題を同等に重視する新しい持続可能な産業を切り拓く、革新的で先見性のある企業です。B Corpでは、企業のインパクトがビジネスモデルの中心であるべきだと確信しています。このため、B Corp企業は世界中で先駆者として認識されており、その高い基準が評価されています。Ÿnsectが業界内で他の多くの企業の道を切り拓くことを確信しています と、B Lab Franceのエグゼクティブディレクターであるオーガスティン・ブロ氏はコメントしています。

Ÿnsectの従業員のための新たな取り組み

Ÿnsectは、20か国から集まった150人の従業員で構成されており、彼らのプロフィールやトレーニング、経験もさまざまです。各従業員はプロジェクトの成功に不可欠な存在です。Ÿnsectは「革新を実現するためには、単に技術だけではなく、環境的および社会的な革新も必要である」との信念に基づき、すべての従業員に投資することで価値を創出しようとしています。「社会に適応し、職場における平等を目指すことが急務であると信じています」と、アントワーヌ・ユベール氏は述べています。同社は、このような社会的コミットメントが今後の事業展開先でも適応され、各地の雇用市場において従業員福祉の最前線であり続けるよう取り組みます。このコミットメントの具体例として、以下が挙げられます：

• 2021年4月までにフランスで最低賃金を35％引き上げ、各従業員の貢献を認識。同様の取り組みを他国でも実施予定。
• ジェンダー平等はŸnsectの核となる価値であり、同社は同一職種での男女間の賃金格差がほとんどない（<1.3％差）と報告しています。また、フランスの法律よりも2倍以上の10週間の100％有給の平等な育児休暇を男女に提供しています。2017年に導入されたこの方針により、Ÿnsectは従業員の健康と福利厚生の分野で先駆者となり、フランス国内外で基準を引き上げています。
• 従業員持株プログラム「Ÿnvest」により、従業員全員が会社の成長の恩恵を享受し、企業統治に参加できます。6ヶ月以上勤務しているŸnsect従業員の86％以上が同社の株式を保有しています。
• 2021年には、昆虫アグテック分野の職業に特化した業界専用の学校を創設し、既存のトレーニングプログラムがない新産業に対応。最初に100人の新規従業員が対象となり、30以上の職業にわたるトレーニングを提供し、その後全従業員に拡大予定。

環境への取り組み

「より少ない資源でより多くを生産する」という考え方を持つŸnsectは、2019年に「インパクト」と呼ばれる部門を設立し、環境影響を特定、分析し、軽減する取り組みを行っています。

2020年には、サステナビリティ戦略コンサルティング会社Quantisによるライフサイクルアセスメント（LCA）調査を実施し、毎日の意思決定に気候影響を反映できる即時のカーボンアカウンティングを導入しました。

Ÿnsectの環境意識の高い取り組みの一部には以下が含まれます：

• CO₂ 排出量の削減： 2015年から2020年にかけてCO2排出量を15％削減し、2050年までにさらに50％削減を目指しています。
• 世界最大かつ初のカーボンネガティブな垂直昆虫農場の建設： フランス北部アミアンに建設し、地域経済に密接に関連しています。このプロジェクトはフランス国内に500の直接および間接的な雇用を創出し、2022年初頭からの生産開始を予定しており、2021年から2022年にかけて110の新規雇用を生み出します。
• 生物多様性および野生生物保護プログラム： 2019年に「Rewilding the World」プログラムを創設し、ASPASやWWFなどの団体と協力しています。Ÿnsectの農場は可能な限り少ないスペースを使用するよう設計されていますが、それでもフットプリントを残します。Ÿnsectはその影響を相殺するために、少なくとも同等の面積を自然に返し、これまでに370ヘクタール以上の土地を保護しています。

ŸnsectのB Corp認証は、同社の持続可能で社会的に革新的なビジネスコンセプトを確認するだけでなく、米国市場での成長に向けた重要な一歩でもあります。

Ÿnsectについて

Ÿnsectは、自然の昆虫プロテインと肥料の生産において世界のリーダーです。2011年にフランスのパリで、科学者や環境活動家によって設立され、Next40企業に選ばれたŸnsectは、昆虫をペット、魚、植物、そして人間のための高品質で価値のある原料に変えています。最先端の専用農場から、Ÿnsectはタンパク質や植物の消費を加速させるための有機的で長期的な持続可能なソリューションを提供しています。Ÿnsectは、垂直農場でモリトルミールワームを生産するために、世界的に保護された約260件の独自技術を使用しています。フランスのドールにある最初の生産ユニットは2016年から稼働しており、現在、フランスのアミアンに世界最大の垂直農場として2つ目の生産ユニットを建設中です。同社は、世界の主要な投資家から約4億2500万ドルの資金を調達しており、製品を世界中に輸出しています。詳細はwww.ynsect.comをご覧ください。

B Lab®について

B Labは、2006年に設立された非営利組織で、事業を通じて社会に良い影響を与えることを目的とした国際企業を支援しています。その活動には、Bコープ認証の提供、Bインパクトマネジメントプログラムの運営、およびベネフィット・コーポレーションのガバナンス構造の推進が含まれます。B Labのビジョンは、すべての人に価値を提供する包括的で持続可能な経済の創出です。

Quantisによる調査について

この調査は、Ÿnsect工場の生産が市場に与える影響を評価するもので、Ÿnsectの3つの製品（ŸnMeal、ŸnFrass、ŸnOil）を考慮に入れています。評価される環境への影響は、原材料の消費、エネルギー、生産廃棄物、上流輸送などの生産過程だけでなく、これらの製品が市場に導入されることで生じる影響（昆虫食の需要増加、エネルギーなど）も含まれます。製品導入の影響は、さまざまな市場で生成される需要によって評価されます。影響の計算方法として、「Impact 2002+」が使用され、環境ポイントでの全体的なスコアおよび気候変動指標、水消費量、健康寿命の損失などの特定の環境問題が考慮されます。