カリフォルニア州サニーベール発、2021年7月29日 /PRNewswire/ — 産業用二酸化炭素排出、低コスト水素、自然界の微生物を活用して人間と動物向けの高品質タンパク質を生産する代替タンパク質企業NovoNutrientsは本日、香港を拠点とするグローバルベンチャーファーム、ハピネスキャピタル主導で470万ドルの資金調達を完了したことを発表しました。
同社はこれまでに430万ドルのベンチャー投資に加え、それを上回る規模の非希薄化型の企業プロジェクト資金を確保しています。今回の資金は、石油・ガスおよび/またはセメント関連工場でのCO2排出を捕捉する産業用パイロットプログラムの完了に充てられます。これらのプロジェクトにより、同社は今年後半にシリーズA資金調達を開始する態勢が整います。
ハピネスキャピタルのCEO、Eric Ng氏は次のように述べています。「NovoNutrientsは2030年までに世界最大級の革新的タンパク質原料サプライヤーになるという目標に向けて大きな一歩を踏み出しました。経営陣は私たちだけでなく、先見性のある既存投資家や有力な企業パートナーからのプロジェクト資金など、大きな支援を獲得しています。」
ハピネスキャピタルは、Beyond Meat、Redefine Meat、Ynsectにも投資しています。
Eric Ng氏は続けます。「NovoNutrientsの独自性は、代替タンパク質への現在の注力、炭素回収と低コスト水素の活用、そして天然および合成生物学製品の両方を生産する堅牢なプラットフォームの確立を組み合わせている点にあります。栄養分野を超えて、このプラットフォームは他のバイオベース化学品や材料の製造にも活用されると期待しています。同社の技術は非常にコスト効率が高く、増加する世界的な需要と温室効果ガス排出への対応に大きな可能性を秘めています。」
今回のラウンドにはE2JDJとMarinya Capitalも参加し、SOSV’s IndieBioとGrantham Environmental Trustも追加投資を行いました。その他の既存投資家には、Stanford Graduate School of Business Impact Fund、Purple Orange Ventures、Joyance Partnersが含まれます。
NovoNutrientsは、CO2温室効果ガスを大量に排出する産業施設に、自社のバイオリアクターとシステムを併設する計画です。グローバル規模では、同社のプラントは産業用CO2排出量をギガトン単位で削減する可能性を秘めています。
同社の技術は、ブドウからワインを、小麦からビールを作る過程に似た発酵の一種です。しかし、小麦やブドウの代わりに、主にCO2と水素を餌として繁殖する自然界の微生物を使用し、プラントベースバーガーや高価なタンパク質豊富な動物飼料などに使用できる、高栄養のタンパク質粉末を様々に生産します。人間、魚類、その他の肉食動物や雑食動物向けを問わず、NovoNutrientsのタンパク質原料のアミノ酸プロファイルは、大豆を上回る特性を示しています。さらに同社は、化粧品、化学品、材料産業向けの非タンパク質製品の製造も計画しています。
現在の目標は、産業レベルまでスケールアップする中で、独自の発酵技術による高付加価値タンパク質の生産を実証することです。NovoNutrientsの戦略的パートナーシップ担当VP、Kumiko Yoshinari氏は次のように述べています。「Chevron Technology Venturesからのカタリスト助成金を含む、企業パートナーからの非希薄化型プロジェクト資金は重要な成長促進剤となっています。CO2と水素が生成される産業施設に商業規模のNovoNutrients施設を建設することで、新たなパートナーとの技術実証が可能になります。すでに実施しているように、ジョイントベンチャーや技術ライセンス供与も選択肢となります。これにより、大規模な設備投資を行うことなく事業規模を拡大できます。」Yoshinari氏は以前、世界銀行グループの一員である国際金融公社(IFC)で20億ドル以上のプロジェクトファイナンスを管理する幹部を務めていました。
NovoNutrientsのCEO、David Tze氏は次のように述べています。「NovoNutrientsの進歩は、主にバイオ燃料分野における3世代の発酵技術パイオニアの業績の上に成り立っています。現在、私たちはトウモロコシの代わりに温室効果ガスを使用することで、高付加価値製品の製造と手頃な産業規模での生産への道筋を見出したと確信しています。」
「2018年11月のIndiebioデモデーから3年で」とTze氏は付け加えます。「天然魚由来の原料の代替を目指した当初の製品と比べ、市場価値が10倍のタンパク質ベース製品のプロトタイプを開発しました。これを発酵コストを上げることなく実現できました。現在、産業規模への拡大を急速に進めています。現在のパイロットプロジェクトは1,000リットルのバイオリアクターを中心に展開しており、その後すぐに20,000リットルの産業用デモ施設を設置する予定です。」
NovoNutrientsについて- https://www.novonutrients.com NovoNutrientsは二酸化炭素排出を有価値製品に変換します。他の副産物と水素も活用する同社の低コストで高いスケーラビリティを持つ技術は、世界の生活水準向上に伴う需要増加に対応します。タンパク質を生産し、回収された温室効果ガスを活用します。精密発酵プラットフォームは、二酸化炭素を代替タンパク質、高付加価値添加物、非栄養性のバイオベース化学品・材料に変換します。同社は商業化に向けて急速に前進している販売前段階の企業です。
ハピネスキャピタルについて- https://www.happinesscapital.com 香港を拠点とするグローバルベンチャーキャピタルのハピネスキャピタルは、起業家とともにより幸せな世界を共創することを目指しています。現在、米国、欧州、イスラエル、中国のシードからグロース段階の企業に投資を行っており、信頼、食品、健康、気候変動、格差是正の分野でグローバルなインパクトを創出しています。ハピネスキャピタルはLee Kum Keeグループ企業であるLKKヘルスプロダクツグループのメンバーです。