先週、当社のポートフォリオ企業とパートナーの皆様をブータンにお招きし、年次イベント「ハピネスファミリーデー」を開催いたしました。13カ国から120名以上が参加し、「持続可能な幸せへのマインドフルな旅」をテーマに、意義深い時間を共有しました。
ブータン:国民の幸福を重視する独自のアプローチ
ブータンは国民総幸福量(GNH)を掲げ、GDPなどの従来の経済指標ではなく、国民の幸福を最優先する国として知られています。この哲学はブータンの社会生活のあらゆる側面に浸透し、強い共同体意識、環境保護への責任、そして文化の保全を育んでいます。
旅のハイライト
タクツァン僧院へのトレッキング
最も印象に残った体験の一つが、象徴的なタクツァン僧院へのトレッキングでした。この困難な登山は、個人と会社人としての成長の象徴となり、困難を乗り越えることで最も価値ある成果が得られることを私たちに再認識させてくれました。
国王王妃両陛下との出会い
両陛下との貴重な機会を通じ、ブータンの独自の発展哲学と、イノベーションやグローバルパートナーシップへの開放的な姿勢を実感することができました。
文化とビジネスの調和
本イベントは、文化的な学びとビジネスネットワーキングが完璧に融合する場となりました。参加者はブータンの国づくりの哲学に触れながら、それぞれの産業における知見を共有する機会に恵まれました。
ブータンから学ぶビジネスと人生への教訓
1. 利益と目的の調和: 財務的な成功と社会の幸福は、両立が可能です。ハピネスキャピタルのアプローチは、収益性とポジティブなインパクトが共存する、より包括的な成功の在り方を企業に提案します。企業が目的を核心的な使命として組み込むことで、持続可能な成長を実現しながら、長期的な社会の幸福に貢献し、株主とステークホルダー双方にとってウィンウィンの関係を築くことができます。
2. 環境保全への責任: ブータンの手つかずの自然環境は、炭素排出削減と地球環境保護に取り組むハピネスキャピタルのポートフォリオ企業家たちのビジョンと軌を一にしています。国家政策と起業家のイノベーションのシナジーは、ビジネスが環境保護の強力な推進力となりうることを示しています。
3. コミュニティと協働: 集団の幸福を重視するブータンの姿勢は、起業家たちとより幸せな世界を共創するというハピネスキャピタルのミッションに美しく反映されています。本イベントは、協働の取り組みがポジティブなインパクトを増幅させ、個人の成功が集団の幸福に貢献するエコシステムを育むことを実証しました。ブータンの国家理念とハピネスキャピタルのビジョンの一致は、共通の目的が意義ある変革とイノベーションを推進する力を持つことを示しています。
投資哲学への影響
ブータンのGNHに触発されたハピネスキャピタルのアプローチは、投資戦略の在り方を変革しています。今回の集いでは、人々と地球の幸福を育む投資の可能性、そしてより意味のある財務的・社会的・環境的リターンを実現する方法について探求しました。
未来に向けて
本イベントは、ポートフォリオ企業、投資家、そしてパートナー間の絆を深めただけでなく、参加者それぞれが幸福とウェルビーングの原則をいかにビジネスモデルや投資戦略に組み込めるかを考える機会となりました。
ブータンを後にした私たちの多くは、目的意識と希望を新たにしています。これからの課題は、得られた学びを各々の分野で実践し、ビジネスの成功が利益だけでなく、人々と地球へのポジティブなインパクトによっても測られる未来の実現に向けて取り組んでいくことです。